備え・防災アドバイザー 高荷智也さんのコラム [9月16日開催「第21回 プロイデア カラダわくわくアカデミー」レポート] です。

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9月16日開催「第21回 プロイデア カラダわくわくアカデミー」レポート

2021/10/14

写真:高荷智也高荷智也
(備え・防災アドバイザー)

災害大国・日本に暮らす私たちに必要な防災と避難の基礎知識 ~避難所のリアルと避難生活に備えた事前対策のポイントがわかる!

9月16日の19時から開催された第21回カラダわくわくアカデミーオンラインセミナー「災害大国・日本に暮らす私たちに必要な防災と避難の基礎知識
~避難所のリアルと避難生活に備えた事前対策のポイントがわかる!」。わかりやすい解説とユニークな語り口でメディアなどでも人気の備え・防災アドバイザー、高荷智也先生のチャンネル「そなえるTV」と、プロイデアのタイアップLIVE企画として開催されました!

避難生活は難民キャンプにも劣る環境…衣食住を自分たちで準備する必要あり!

日本は災害大国で誰もが被災者になり得ます。大規模な災害発生時には「避難所」で一時的に生活を送ることになりますが、避難所生活は厳しいものになりがち。というのも、日本の避難所生活は、難民キャンプにも劣る環境下におかれることになるからです。

日本のガイドラインでは、寝る場所は体育館の床で1名につき畳1畳分しか定めていません。なぜなら、避難所は「短期滞在」しか想定されていないからです。夏は暑い、冬は寒い、床は硬い。食中毒やインフルエンザ、新型コロナの問題もあります。もちろんプライバシーはまったくなく、ストレスや盗難、犯罪などのトラブルの問題もあります。そうして引き起こされる最悪の問題が、被災で生き延びた方が避難所で命を落とす「災害関連死」です。

「避難所の環境は相当悪い」ことを前提にして、「屋根と床」以外は衣食住すべて自分たちで準備をしないといけないのです。毛布も家族全員分もらえるとは限りません。寝るための道具である寝袋も準備しておく必要あるのです。

寝袋の必要性フローチャート
□寝袋を持っていない(キャンプ・アウトドア・学校行事用のものがない)
□冬は20度以下になる(日本の場合はおおむね当てはまります)
□避難所へ行く可能性がある(自宅周辺で地震火災・津波・高潮・洪水・内水氾濫・土砂災害・火山の噴火などが生じる可能性がある)

防災の専門家として、本当に役に立つものをつくりたい!

第2部では、高荷智也先生との共同開発商品である「SONAENOクッション型多機能寝袋」のこだわりの機能と特長を、テレビショッピング番組の通販ショー風にテンション高めに楽しくご紹介しました!

今年は3・11から10周年、熊本地震から5周年という災害的には節目の年。高荷先生が防災アドバイザーとして活動を始めたのは3・11が大きなきっかけだったそうです。防災の情報まとめて匿名ブログで発信したところ、役に立ったという声をたくさんいただいたことで、講演やセミナー、Youtubeなどで本格的に情報を発信しはじめたとか。

そして、情報発信だけではなく、本当に役に立つものをつくりたいという気持ちが高まり、今回の商品開発へとつながりました。寝袋開発に込められた熱い思いもぜひご視聴ください。

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高荷智也

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