美は「笑顔」から生まれる

プロの現場でも「笑顔」は大事なレッスン要素

ウォーキングやポージンはもちろん、「笑顔」もプロのモデルにとって大切です。私も普段、プロモデルに指導する中で、笑顔の作り方にも注力しています。

自然でいながら美しい、好感度のある笑顔を作るのは、なかなか難しいですよね。プロの卵も笑顔には苦戦します。10代の頃は「お箸が転んでも笑う」と言われる位、笑顔になる機会は多かったはず。ところが大人になって、必死で仕事をしていると、笑顔になる時間が少なくなってきますよね・・・。
私も駆け出しの頃は、上手に笑顔を作れず、先輩に助言を仰いだものでした。その時は「一日5時間笑顔をキープする時間を作りなさい」とアドバイスを頂き、笑顔をキープする練習を必死でやりました。
レッスンを行っていると、笑顔が思っている以上に重要だと実感します。
顔は身体の中で一番筋肉数が多い部位です。
筋肉は普段から使ってこそ鍛えられるもの。つまり、笑顔になることが少ない＝たくさんある表情筋を使わないと、どんどん顔が重力に負けて、筋肉が下がり、たるみや法令線などのお悩みに近づいてしまうのです。美をキープするためにも「笑顔」は大きなカギだと言えますね。

笑顔になるだけで「プラス思考」に？！

最近では、脳科学的にも「笑顔」の効力が謳われるようになってきました。口角を上げ、笑顔を作るだけで、脳の前頭葉に働きかけて、ナチュラルにプラス思考になる、と言われています。
前頭葉というのは、大脳半球を中心に左右に走る溝から前方の部分にあり、思考・自発性（やる気）・感情・性格・理性などの中心となる、いわば「脳の司令塔」。わざと笑顔を作るだけでも、前頭葉に良い効果をもたらすとは驚きですね。
脳への作用だけでなく、笑顔は対人関係にも良い効果をもたらすと思います。明るい笑顔は、コミュニケーションも円滑にしてくれますよね。
まさに「身体」だけでなく「心」にも効果のある笑顔。普段の生活から少し意識してみてはいかがでしょうか。

美とハッピーを呼び込む「笑顔」の作り方

私たちプロモデルは一日中、カメラの前で笑顔でいなくてはいけない職業。笑顔のレッスンもみっちりと深い部分まで行っています。
今回は、その中から普段の生活で簡単に行って頂けそうな方法を、少しご紹介いたします。最初に表情を作る時は、手鏡をご用意くださいね。
①まず口角を上げ、不器用でも構わないので、左右同じ高さまで、無理のない範囲で上げてみてください。人の顔は、ほとんどの方が左右対称ではありません。噛み癖などもあるので、左右上げた唇の高さが同じになるようにしましょう。
②そのままで15分キープします。10分ほどで筋肉が小刻みに痙攣してきます。
きつく感じる場合は5分からでも構いません。お風呂に入っている間中キープしてみるのもいいですね。
【ポイント】
　・自分の顔のパーツをよく知り、左右バランスのとれた笑顔を作る
　・笑顔をキープする時間をのばす

③②までができるようになったら、（例えば可愛い子犬が目の前にいるかのように）目の力を抜いて、優しい眼差しをしてみましょう。

笑顔から心豊かで、美しい毎日を是非呼び込んで下さいね。